2011年10月2日日曜日

Gallery 工房親「小田薫展―記憶のかたち―」がはじまりました!


おはようございます。
小田薫です。

10月に入り、やっと秋らしい空気に包まれるようになりましたね。

さて、前回ブログでご紹介しましたが、
昨日から恵比寿のギャラリー、工房親にて
「小田薫展―記憶のかたち―」が始まりました!!

今回はギャラリーのオーナー馬場隆子さんが書いてくださった
個展のコンセプト文に沿って、展示の様子をお知らせします。


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小田薫はこの春に東京芸術大学工芸の鍛金の博士課程を修了した若い鍛金作家である。
工房 親ではすでにアートフェア、グループ展でその作品を紹介してきたが、今回は本格的な展示企画のデビューの個展を開催。

彼女は「記憶」をテーマに制作している。
「記憶」はいうまでもなくソフトなもので、小田も抽象的な表現と形あるものを借りての表現で制作している。

すなわち硬い鉄をたたいて2つの方法で「記憶」を表現する。
1つは抽象的な鉄の線(棒状のもの)でさまざまな記憶をリズムよく現代アートのフィールドで表していく。


もうひとつは形あるものでの表現として、2つのやりかたで表す。
ひとつはお酒と記憶。お酒は忘れたい記憶や消したい思いを晴らす道具のひとつである。




またもう一方、鍵や扉は隠したり秘密にしたい記憶を象徴している。それらは日本人独自の完成や文化を元に表現される。
誰もが大切な大切な記憶がある。楽しい記憶で生きる力も与えられたり流して消したい記憶、誰にも知られたくない秘密な記憶。



そのような記憶を日本人の心、アイデンティティーとして積み重ねられた心や文化を通して鉄でたたいて表現する若い小田の本格的な企画展示を多くの人にご高覧頂き、応援していただきたいと思います。


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今回の展示では、「記憶のかたち」という抽象的な作品と
「双六」「鍵」という具体的なかたちを持つ作品、という
2つの要素で空間を構成しています。

今までにはお見せできなかった「小田薫」の世界を
感じていただける展示となっていると思います。

せっかくの「芸術の秋」の季節がやってきましたので、
ぜひご高覧下さい!!

私は木曜日は15時頃から、土曜日と日曜日は1日在廊しています。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。


※Gallery 工房親「小田薫展―記憶のかたち―」は終了いたしました。
お越し下さった皆さま、ありがとうございました。